ここではこのような疑問を解決できる記事となっています。
テクノロジーの発展によって様々なシーンでIT技術が活用されています。近年では、特に食品産業からは最新テクノロジーとして、Food Tech(フードテック)が注目されています。本記事では、フードテックの基礎知識からそれを活用しているベンチャー・スタートアップ企業を中心に事例も含めてご紹介させていただきますね。
初めて聞くかもしれない人、聞いたことはあるが詳しくは分からない人向けにしっかり理解していただくための記事なので最後まで読み進めてみてください。
Food Tech(フードテック)ってなんだ?
ここでは「フードテック」の言葉自体を初めて聞いた人、もっとよく知りたい人に向けて執筆しています。
まず、”フード”と”テック”分けて考えてみましょう。フード=”食”ですね。いわゆる、生きていくために欠かせない重要な産業ですね。
続いて、テック=”テクノロジー”です。つまり、新しいITを活用してより効率・生産性を高めて人々により良いサービスを提供できることができる最新技術になります。
この二つが融合して、造り上げられた言葉が「Food Tech(フードテック)」です。産業自体もここ数年の間にできたばかりで、知らない人いて当然です。
今後は私たちにとって必要な技術であり、食産業からの期待も大きいことから、重要なテクノロジーの一つになっていくことは間違いないでしょう。
例えば、アメリカのフードテック企業”Beyond Meat”代表されるような代替肉は聞いたことありますか?牛肉や豚肉などを使わずに、植物などの材料から肉の味や見た目を再現している食べ物です。
見た目じゃ分からないほど、クオリティの高いお肉です。本当一般的なお肉のような肉汁が溢れ出すところなども、しっかりと再現されているので申し分ないですね。
今後の食不足問題や飢餓問題などの課題にも、一役買ってくれると多くの期待が寄せられています。
私たちの生活にどう役立つの?
先ほども少し申し上げましたが、世界では食にまつわる多くの問題を抱えています。
- 人口増加による食不足問題
- 貧困地域の飢餓問題・フードロス問題
- 菜食主義者への(ヴィーガン)への配慮
- 人手不足の解消
これ以外にも、世界的に抱えている問題は多くあり、これら一つ一つに向けたフードテック技術を開発している段階です。簡単ではありますが、上記の問題点にどのような解決策が見出されているか紹介します。
人口増加による食糧不足問題
国際連合人口基金(UNFPA)が2021年4月14日に発表した「世界人口白書2021(The State of World Population 2021)」によると、2021年の世界人口は78億7500万人で、昨年に比べ8000万人増加したと報告しています。
(日本の人口は1億2610万人で世界第11位。2020年から40万人減少しました)
また、国際連合「世界人口予測2019(World Population Prospects 2019)」では、 2030年に85億人、2050年には97億人、2100年には109億人に達し、中でもサブサハラ・アフリカの人口は2050年までにほぼ倍増すると予測されています。
引用:JIRCAS国際農研
現在の世界人口は約78億人と言われています(2022年現在)
引用文献からも分かるように、2030年~2100年にかけて、約30億人が増えるとされているので、それに伴う食糧の確保が必然となっていきます。
特に、アジア圏とアフリカ圏は人口増加が著しく、発展途上の国も多く存在します。食糧の質・量の変化が加速していくのでより、テクノロジーの力が必要となります。
貧困地域の飢餓問題・フードロス問題
先ほどの、「世界の人口増加による食糧不足」の部分に通ずるものがあるかもしれませんが、世界には満足に食事ができない国がたくさんあります。
一方で、先進国における食糧廃棄が大きな問題になっている点が、フードテックへの期待を大きくさせています。
農林水産省のデータによると、世界では食糧廃棄が13億トンもあり、日本は1年間に612万トンの廃棄があるそうです。
日本人はお茶碗1杯分を毎日捨てていることになるそうです。誰にでも当てはまるこの問題にしっかりと向き合う必要があります。
引用:農林水産省HP
菜食主義者(ヴィーガン)への配慮
ベジタリアンやヴィーガンなどと呼ばれる菜食主義者にも今回のフードテック技術が課題解決に向けて取り組んでいる。
宗教的な問題や動物愛護の観点から、「お肉を食べたいけど、食べられない」、「動物由来製品を口にしない」など様々な問題があります。
その中で注目されているのが、植物性由来の”代替肉”や”大豆ミート”と言われる、「フェイクミート」が今後彼らの食生活に大きな影響を及ぼすのでは期待されている。
人手不足の解消
後継者不足や経営者の高齢化により、慢性的に人手が足りなくなっているの実情です。
特に農業や漁業に分野においてはとても深刻な問題として挙げられ、こういった課題にIT技術を活用した取り組みが行われています。
例えば、モノとインターネットを繋ぐIoT技術の活用やロボットを導入することによって人手不足の解消に役立つことでしょう。
注目されている”Food Tech”ベンチャー企業を12社紹介
ここからは、本記事のテーマでもある注目されている”Food Tech”ベンチャーを紹介していきますね。
今回は日本で取り組んでいる企業のみを厳選しており、就職・転職の参考材料になればいいと思って執筆しております。
フードテック領域でも様々な分類をされるので分かりやすいようにカテゴライズしました
- 農業・畜産領域
- 代替食領域
- 流通・製造技術領域
- 外食産業領域
事業内容と特徴を分かりやすく解説していますので、気になる企業があればチェックしてみてくださいね!
ファームノート
株式会社ファームノートは、「農業」と「IT」を掛け合わせたアグリテック領域で急成長しているベンチャー企業です。
2013年に会社設立以来「世界の食糧問題を解決する」をミッションとして、社会課題、特に酪農・畜産分野へ力を入れてきた会社になります。
具体的にはどんなことをしているの?
ファームノートは、「牛」をAI技術・テクノロジーを活用して牛群管理をする”Farmnote color”というアプリサービスを提供しています。
以前なら、人間が付きっきりで24時間365日管理していたものをスマホで管理してしまう情報社会にマッチしたい画期的なサービスを展開しています。
牛一頭の個体差も分析ができ、体調管理や発情兆候を検知したりするなど、今後の人手不足が予想される農業・畜産業界には嬉しいサービスだと思います。
(公式HP:https://farmnote.jp/)
DAY BREAK
デイブレイク株式会社は、他社には真似できない「特殊冷凍ソリューション」を武器に食品ロス・CO2削減にに取り組むフードテックベンチャーになります。
SDGsへの取り組みも積極的で、”無駄を価値に”・”いちばん美味しいを健康に”・”輪を広げる”の3つを「デイブレイクの共通価値創造」を掲げています。
具体的にはどんなことをしているの?
デイブレイクの主な取り組みとして、特殊冷凍をベースに”冷凍機械販売”や”特殊冷凍コンサルティング”などを行っています。
対象は飲食店・パン屋から水産業・農産業まで幅広くサポートしています。
ただ、冷凍機を導入するだけでなくデイブレイクの強みでもある、「特殊冷凍ソリューション」を活かして”冷凍食品クオリティ最大化”や”通販事業支援”など多くのアフターフォローしてくれるのも企業から支持され続ける理由として挙げられます。
(公式HP:https://www.d-break.co.jp/)
BASE FOOD
ベースフード株式会社は、1回の食事で必要な栄養素が取れる” 完全栄養食”を開発・販売をしているフードテック企業になります。
2016年に設立されたまだまだ若い会社ではありますが、消費者のニーズにマッチしており、今後期待されるベンチャーの一つです。
具体的にはどんなことをしているの?
”BASE BREAD”をはじめとするBASE FOODを開発・販売をしています。
TVCM・ネットでも話題で有名なのは”BASE BREAD”ではないでしょうか?
1食で必要な、ビタミンやミネラル、たんぱく質など人間の体に必要な栄養素を一度にとれる優れものです。パンだけではなく、”BASE PASTA”や”BASE Cookies”も販売しており、バリエーションを豊富に取り揃えています。
健康志向が高い方や忙しい方、特に女性には大変好評で食事シーンの強い味方になってくれます。
(公式HP:https://basefood.co.jp/)
出前館
KAKAXI
デザミス
SHIFFT
ルートレック・ネットワークス
dricos
PLANTX
ナイルワークス
Ulysses